レキシントン 19世紀初頭には西部随一の都市だった
「釈迦に説法」かもしれませんが、アメリカの近代史は17世紀のニューイングランドとヴァージニアの南北植民地に始まります。ケンタッキーは、18世紀の後半から開拓された最初の「西部=フロンティア」で、当時はヴァージニア州のカウンティでした。その頃マスターソン・ステーションと呼ばれていた入植者の駐屯地が、独立戦争の緒戦の勝利を祝って、戦いがあったマサチューセッツの小村にちなみ「レキシントン」と改名したのは1775年のことです。
● Clay Avenue Shopsとその他の独立したお店
小さなダウンタウンと馬鹿にする方がおられたら、一度、車を降りてみるように勧めましょう。なかなか歩きがいがあります。ほぼ45度右回りにずれてはいますが、Broadwayを南北の軸、Main Streetを東西の軸と考えてください。北に、アパラチア山脈以西で最初に設立されたというトランシルバニア大学と名門公立中学のLTMS、南はUK(ケンタッキー大学)と2つの文教地区にはさまれています。
ショッピングの中心は、Main & Broadwayです。形の通りに命名されたTriangle Park(三角公園)を囲む3つのショッピング・センターとRadisson Hotel、セントラル・バンク本店を加えた5つのビルは空中回廊で結ばれていて雨や冬の寒さも気にせずに行き来できます。Triangle Parkは周囲から孤立気味で木陰で休む人影もまばら。斜辺に当たるVineは東向き、上底のMainは西向きと、ここから東は一方通行に分かれます。北東角のHilliard Lyonsは、86年に遊園地風のモールとして鳴り物入りでオープンしたそうですが、その後は所有者も名称も二転三転、あまり元気がありません。
南西角のCivic Centerは、異種建造物4棟の複合体。お泊りはHyatt Regency Hotel、お買い物がCivic Center Shops、春のガーデン・フェアやゴルフ用品フェアなど催し物ならHeritage Hall、そしてスポーツやショーといえばRupp Arenaです。
UKはバスケットボールの大学選手権で過去7回全米を制覇していますが、「Rupp」はそのうち4回優勝に導いた名監督の名前です。日本でアリーナというとスケート場の代名詞ですが、本来は円形の闘技場のこと。UKの試合のときは2万人以上入る観客席がいつも満員で、上の席からは選手が豆粒状にしか見えませんから双眼鏡をお忘れなく。といっても、まず切符を手に入れるのが大変です。ほとんどの席は、シーズン・チケットとUKの学生用で売り切れていますから、普段は誰かからもらうかダフ屋から買うしかありません。クリスマスで学生が帰省する時期だけが、正規に切符を買えるチャンスです。
プロ・ホッケーが、観客の不入りに泣いてレキシントンを去って行ったのは残念ですが、Rupp Arenaは、ほかにロック・コンサートや大きなショーの会場としてもしばしば使われています。
建物が急坂の途中にあるので、Rupp Arena方面の入り口はCivic Centerの3階に当たります。Civic CenterとVictorian Squareのお店で買い物をするときは、Civic Center前の屋外大駐車場か、Mainの一筋北を右折してHilliard Lyonsビルの駐車場に車を停めましょう。お店でパーキング・チケットにスタンプを押してもらえば、3時間までは無料です。
Logan’sは、レキシントンには数少ない紳士服専門店のひとつ。私は、おかげさまで、日本でもアメリカでも「吊るし」が着れる便利な体型ですから、フォーマルな服を買うときに立ち寄ることがあります。ほかは良くて袖丈だけが合わないという殿方が多いようですが、多少なら調整して1もらったらいかがですか。
Sungさんは、最近、ピエール・バルマンの化粧品やアクセサリーを店頭で売り始めました。でも、実はアムウェイに似た販売方
もう1軒の2階の服屋さんSporting Traditionはやや風変わりな品揃え。はい、男物に関する限り「釣り専科」です。ルアーや竿まで置いているくらいですから、その道の人には素晴らしいお店に違いありません。
当然のように、ここにはUKのバスケット・ボール記念館があるのですが、きどった外見のせいか博物館と気づき入場してくれる人が少ないのが悩みです。UKグッズのKentucky Kornerも、きっとここが本店なのでしょう。Artiqueは、Lexington Green(ニコラスビル通南部のページ)にもあるモダンな工芸品を集めた見て楽しいお店です。
さて、次は服飾部門。ここのTalbot(フェイエット・モールのページご参照)はアウトレットで
Laura Ashleyは、ご存知の通り、英国系プリント地のメーカー。婦人・子供服のほか、ベッド用品やお部屋に華を添えるソファのクッションなどの小物を扱っています。Lydia’s Creationsは、伝統的なアメリカン・スタイルの子供服。かわいい盛りのお嬢さんに、一度お着せになってみてはどうですか。
ギフトや骨董品(アンチーク)、画廊がここぞと集まっているのは、やっぱり、さすがダウンタウン。ウインドウ・ショッピングが楽しめます。Country Momentsは、ケンタッキーの田舎気分を演出する飾り物、Horsefeathersは「馬もの」が専門と、この街にはあって当たり前のお店かもしれませんが、The Company of Angelsは「天使もの」専門の変り種。黒人や犬に至るまで、素材も多様な各種エンジェルのお人形を並べています。
小さなお子さんがおられる方は、Children’s Museumを利用しましょう。サマー・スクールがあって、「シェービング・クリームでお絵かき」など楽しい授業をしてくれます。
AJ’s
Casualsは個性派デザイナーのファッションをそろえる婦人服のブチックですが、残り3
ダウンタウンにはほかにもたくさんのお店が方々にあります。主なギフト、骨董品のお店とレストランの場所は地図に書き込みましたのでごらんください。
私の場合、骨董品というと、買い揃えて家を飾るほどの余裕もなく深くは語れない分野ですが、食器関係となるとまた少し違います。かれこれ10年前、私たちはカナダでWedgwoodのセットを手に入れて「家宝」として日本に持ち帰りましたが、今でも、良い陶器やクリスタルの食器は、北米で買う方が安いのではありませんか?
レストランで格別有名なのはDudley’sです。近畿ツーリストの旅行ガイドでも紹介されているとかで、ご存知の方も多いことでしょう。イタリア料理のPortofinoやHunt-Morgan Houseほかの史跡が集まるGratz Parkにほど近いJonathanも覚えておきましょう。
火曜日と木曜日にはBroadwayとMaxwellの角にFarmer‘s Market(写真)が出現します。敷地内に駐車も可。近郊のお百姓さんが採れたての野菜や果物を持ち込みます。朝6時からですが、午後までやっていることもあるようです。土曜の朝は、Vine Streetに移り2レーンをふさいで開店します。出店も多く土曜日の品物が一番という人、土曜日は混みすぎるから避けたほうが良いという人、様々です。
Victorian Squareの北には、Opera Houseがあります。都会的な趣味をお持ちの方にはレキシントンは物足りない町でしょうが勘弁してあげてください。たまにはブロードウェイのミュージカルもやってきますよ。
Main Streetは、ささやかながらも官庁街。いかめしいCourt House(裁判所)は1ブロック先に建設中の新居にいずれ移る予定ですが、移転先の向かいには「役場」があります。略称LFUCG、正式にはLexington-Fayette Urban County Governmentといい、隣は警察です。皆さんに一番関係深い役割は運転免許証の交付とそのための試験でしょう。
筆記試験は日本語で受けることもできます。ただ、古い原稿をコピー機で何度も撮りなおした末かすれて読みにくくなっているそうですから、英語に自信がある方は英語でどうぞ。以前は日本や他州の運転免許を持っている人に対しては実技試験が免除だったのですが、制度がころころ変わって実技も必須になってしまいました。
実技試験は、役場の駐車場を出て戻ってくる約5分間のドライブです。最初の難関は、駐車場の階からくるくる回って下りるらせん状の通路、次に道路際のミラーを確認して裏道に出ると、すぐに直線のバックを指示されます。さらに、車庫入れ、傾斜地での駐車(上りなら左、下りといわれたら右にハンドルを切って停車)、縦列駐車と続きます。スペースは思い切り広いので、ぎりぎりに停めるような無理をする必要はありません。
お子さんは16歳から免許を取ることができますが、専用車を持たせると保険代が夫婦2台分の2倍程度に跳ね上がりますから慎重に考えましょう。ドライビング・スクールに通わせたりすると、多少割引があります。詳しくは、また別の機会にあらためて。
(01年11月から運転免許証の取得に際し、事前面接が必要になりました。・・・「Q&A 運転免許証の新手続き」 ご参照)
(2001年7月 T.山田)
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