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アカデミー賞は逃しましたが見ておきたい映画 「父親たちの星条旗」と「硫黄島からの手紙」
ご存知の方も多いことでしょうが、受賞は逃したものの、クリント・イーストウッド監督の「硫黄島の手紙」と「父親たちの星条旗」の二部作は、イラク戦争に厭戦気分をつのらせるアメリカ国民の共感を得たそうでマスコミに絶賛されました。映画批評などは恐れ多くてできる筈もありませんが、特に、私たちのようにアメリカで暮らす日本人にとって必見の映画ではないかと思ったので大筋をご紹介します。 小笠原諸島の硫黄島は、グァムやサイパンと日本本土の中間に位置する防空拠点でした。太平洋戦争末期1945年2 「父親たちの星条旗」は、同じ戦いをアメリカ軍側から見たものですが、これも英雄として偶像化とされた3兵士のトラウマ(心的外傷)を描いた反戦メッセージです。6名の兵士が硫黄島の山頂に星条旗を立てた瞬間の写真は劇的な構図で全米の新聞のトップを飾り、その後、 そして「硫黄島からの手紙」。硫黄島の日本軍が長く持ちこたえたのは、留学経験でアメリカの軍事力を知り尽くした司令官栗林中将(渡辺謙)が、死に急ぐことなく、あらかじめ島中に掘った地下壕に身を潜めてアメリカ軍を襲うゲリラ戦法を採ったからです。「私たちの子供らが日本で1日でも長く安泰に暮らせるなら、私たちがこの島を守る1日には意義があるのです」という栗林中将の願いも空しく、飛行場を制圧したアメリカ軍は、3月10日の東京大空襲以降、B-29の大編隊による民間人を標的にした大規模な市街地攻撃を始めました。(原爆も含め)明らかな戦争犯罪です。 敗戦国日本で、戦後に生まれた私たち団塊の世代は幸せに育ってきました。戦勝国のアメリカは戦争体験を反省する機会に恵まれず、同世代のベビーブーマーの若者を徴兵してベトナムに送り、今また21世紀に入ってもイラクで戦争を起こしています。自分は正しいと信じ他人のいうことを聞かない幼児のようなところがありますが、保守派の多いハリウッドからこのような映画が出てきたことは歓迎すべき変化の兆しに違いありません。 「父親たちの星条旗」のDVDは、もうレンタルで借りられます。「硫黄島からの手紙」の方は、5月の下旬までリリースされないとのこと…ちょっと遅いな?と怪しんだのですが、メモリアル・デイ(5月の第4月曜日)に合わせての調整に違いありません。メモリアル・デイ(戦没将兵追悼記念日)には、テレビで、日本やドイツが痛めつけられる映画を一日中繰り返し放映するのが常です。 |