健康(これって「生活習慣」病?:噛み締め癖)

 

「クリック(PCのマウス操作)

            ⇒クリンチ(噛み締め)⇒クラック(歯欠け)」

 第5号(11月15日発行)で、歯の噛み締め癖が肩こりや頭痛、腹痛などの元凶かもしれないと、私の体験を交えてお伝えしましたが、その後の新たな発見を、末尾に付け加えました。

 「風が吹くと桶屋が儲かる」という古いお話があります。風が吹くと目にゴミが入って盲目の人が増える。昔は、盲人がよく三味線引きになったそうで、三味線の材料の猫が殺されるようになり、ネズミが増え、桶をかじる…という笑い話ですが、病気とまでいえない程度の原因不明の身体の不快な症状の中には、この類の話があるかもしれません。

 私の例でも、@パソコンの仕事でマウスを操作する(Click!!)Aストレスで歯を食いしばる(Clinch!!)B奥歯が欠ける(Crack!!)という嘘のような話が起きました。でも、長時間歯を食いしばり続けると、ほかにも、顎関節症を引き起こしたり、アゴの筋肉が固まってひどい肩こりや頭痛になったり、ろくなことがないようです。この記事では、もう一つの私のとんでもない症例をご紹介します。皆さんの中にも、私のように無意識に歯を食いしばるくせのある方もおられることでしょう。お医者さんではないのであまり責任ある発言はできませんが、ひょっとしたら、あなたの身体の不調の原因も…参考にはなりませんか。

 さて、歳を重ねるにしたがって身体の故障が増えてきますが、全てが老化のせいという訳ではなさそうです。私の場合、7〜8年前から、腰痛や肩こりがひどくなったりすると頻繁に、舌の周りにくっきりとギザギザ模様が付きさわるとたまらなく痛いという奇妙な症状が出るようになってしまいました。お医者さんに聞いても原因は不明でしたが、今はインターネットで何でも分かる時代…「ドライマウス」、「舌痛」等々様々なキーワードで検索してみたのですが納得できるHPにたどりつきません。

 ところが、先日、テレビの健康番組で「噛み締め呑気症候群」という言葉を知りました。東京医科歯科大学頭頸部心療科の小野繁教授が最近命名なさった病気だそうです。

 

 栃木県の歯医者さん2丁目石井歯科医院」のHPによりますと、

 噛み締め呑気症候群とは、

  @ストレスで歯を噛み締めることにより

  A舌が上あごの前方に自然とつき

  B喉のあたりに唾液が溜まり

  C舌がだんだん後方へとくっついて行って

  D嚥下、つまり、飲み込むという動作が自然と起きる。

  Eこの時、唾液と一緒に3〜5CCの空気を飲み込んでしまう。

  F「空気呑み」を日に何度となく繰り返していると胃に大量の空気が溜まり、げっぷを頻発する。

  Gげっぷを我慢し続けると、空気は次第に腸へ移動し過敏性大腸炎を起こす場合もある。

  …ちなみに、顎関節症と過敏性大腸炎の併発率は64%と高率なのだそうです。

 

 

 

 そう言えば、私も歯を喰いしばっているいるような気がします。ピンとくるところがあって「噛み締め」のキーワードで検索すると…ありました。ありました。東京都の整体・マッサージ加藤治療院HP「アゴのゆがみ相談室」『顎関節症:舌位とかみ締め癖』のページがヒントになって、永年の謎が半ば解けました。私の舌の周りがギザギザ模様になるのは「歯型」のせいで、その主因は口腔内が真空になるからだったのです。

  @自然な舌位は、舌先が上の前歯の裏辺りにある状態(舌を口蓋に密着させてはいけない)。
  A舌を後方に引くか下顎に納めた状態で口唇を閉じると、口腔内に
隙間がなくなり真空状態のようになる。
  B舌の両脇に歯型が付く。
  C下顎を後方に引きやすくもなり(さらに)噛み締めやすくなる。

 

 

 理解するのに少し時間がかかりましたが、私の場合、ずっと口を閉じているので呑気(空気呑み)が起きない代わりに、口の中の唾液や空気が常にない真空状態で、舌だけではなくほほや唇の内側の粘膜も、歯と長時間強く密着するのに違いありません。そう言えば、特に歯並びの悪いところが当たるところに口内炎が起きるような気はしませんか?右の図は、無料イラストを加工して私が作成したものです。分かりやすいでしょう?

 

 

 私は歯ぎしりの癖はないのですが、仕事をし過ぎるとアゴの筋肉の緊張が夜まで持ち越され、昼夜にわたり口腔の真空状態が続いていたようです(舌も顔から肩までの筋肉に連動して硬直)。

 

 

 それでは、どうしたら噛み締め癖は治るでしょう?もう終了した番組ですが、TBSの「スパスパ人間学」ファンサイト:2005年2月24日放送「シワ・たるみはアゴでなおせ」のページに以下のヒントがありました。主婦の皆さんも、家事の間に歯を噛み締めている方が多いそうですから注意してください。顎関節症や噛み締め呑気症候群にならないまでも、噛み締め癖は、肩こりや頭痛、顔のシワやたるみの原因にもなるそうです。

 

 

 噛み締め・歯ぎしりを簡単に直す方法

噛み締めグセのある人は、あごの“咬筋”とこめかみの“側頭筋”の筋肉が常に緊張状態になっている。この2つの筋肉をゆるめてリラックスさせれば、噛みグセは改善できる。

 噛みグセ改善「割りばしゴロ寝」

◎割りばしを割りたものを1本用意する。

◎仰向けに寝て軽くヒザを曲げる。

◎軽く口を開け口唇の上に割りばしを(噛まずに)乗せる。

◎このとき齢と歯の間に2〜3mmほどすき間が出来る。

◎このすき間が、硬くなった“咬筋”ど側頭筋”の2つの筋肉をリラックスさせてくれる。

◎身体の脇に腕を置いて30分寝る。これを1日1回寝る前に行う。

 

ちなみに、私は、実に簡単な改善方法を編み出しました。口に空気をためてほっぺたをプクッとふくらませて仕事をしていると、噛み締め状態は絶対に起きません。もっとも、職場では同僚に笑われて無理かもしれませんね。

 シワ・たるみ改善「顔面バランス・ストレッチ」!

顔面の筋肉をほぐすストレッチ

◎頬のまん中のへこむところを探す。押さえると少し痛いところが側頭筋と咬筋を一度に刺激できるポイント。

◎このポイントを親指で押さえ、他の指は頭の後ろへ置く。次に頭の後ろに置いた指を固定して、親指で筋肉を持ち上げる。

◎そのまま「あいうえおを大きくゆっくり口を開けて発声する。声を出す時に手の形は変えないようにして、痛みが激しい時は無理をしない。

顔の筋肉を鍛えるストレッチ

◎あごの骨の内側に親指をかけ、他の指で頬骨を押さえしっかり固定する。

◎このままの状態で口を縦に開け閉めを行い、横にもロを動かす。そのほか、普段噛んでいない方向へ重点的に行う。無理をしない。

 症状が深刻な方は、歯医者さんに頼んで歯ぎしり・噛み締め防止用のマウスピースを作ってもらうと良いでしょう。レキシントンのドラッグ・ストアーにあったマウスピースは使いものになりませんでしたが、日本インターネット販売で買ったものは合格水準でした。

 

○私自身のその後の発見 (1/15/2007)

 

 噛み締めを止める努力も、口腔の真空状態を作らない努力もしたのですが、身体が冷えた状態でパソコンの仕事を続けていると、いつの間にか舌に力がこもって前歯に押し付けている自分の姿に気が付きました。噛み締めなくても、顔面の筋肉は緊張するし舌も緊張するようです。

 

 対策としては、以前にご紹介した顔面バランス・ストレッチも有効ですが、カイロプラクティックのリンチ先生が教えてくれた方法は大胆で強力です。顔面の筋肉をリラックスさせるには、両手の親指を、指の平を上にして奥歯と頬の間に差し入れ、上下のあごの関節あたりを強く圧迫してみてください。少し痛いくらいでよいのだそうです。

 

 私が買ったマウスピースは熱湯で歯型に合わせて成形できるタイプでしたが、しっかり合わせないと返って口腔内を傷つけてしまいますから気をつけて使用してください。