|
アメリカ人と宗教 番外編 州知事選挙間近!! 神様は民主党?共和党? これまでアメリカ人と宗教について勉強してきましたが、いよいよケンタッキー州の知事選挙が来月(11月)6日に近づくにつれて民主、共和両党候補者の信仰も投票を左右する要素としてマスコミで取り上げられるようになってきました。今回は、州知事選挙の情勢も含めて皆さんにご報告します。ちなみに、共和党のシンボルは象、民主党のシンボルはロバです。
対する民主党の候補者は、トヨタの誘致に成功したコリンズ知事(1983-87)時代に州の副知事を務めたベッシャー氏…このふたりが昔は同じ教会に通う親密な関係だったというので話題になっています。
ケンタッキー州の選挙では、候補者の宗教上の姿勢が投票結果を大きく左右します。ベッシャー候補は、TVコマーシャル中でウエスタン・ケンタッキーの地元の教会の前に立って「私の父も祖父も牧師でした。毎週、日曜日に、私はこの教会で賛美歌を歌ったものです...。信仰が、私の神と家族への忠誠を教えてくれました。」と語っています。 フレッチャー知事は、7年にわたり牧師(Lay Minister=在家牧師)を務めていたこともある人です。ベッシャー氏は、州の司法長官(1980-84)をしていた1981年に、連邦最高裁の判決に応じて、公立学校で「十戒」を掲示することを禁じたのですが、フレッチャー知事は当時のベッシャー氏の判断を公然と批判しています。 実は、「十戒」のポスター問題を除けば、両候補者が宗教がらみで対立している点が数多くあるわけではありません。残る大きな論点は「カジノ」と「妊娠中絶」の2つだけのようです。「カジノ」については州財政を豊かにするために合法化しようとする動きが州議会にありますが、カジノ推進派のベッシャー候補に対してフレッチャー知事は自らの政権下では実現させないと言っています。「妊娠中絶」はケンタッキー州では合法ですが、フレッチャー知事は「母体に危険がある場合や暴行、近親相姦のケースを除き禁止すべき」と言い、ベッシャー候補は「合法性は尊重しつつ妊娠中絶の件数を減らすことに努力したい」と言っています。 宗教的なアピールがどこまで重要なのか私にもよく分かりませんが、仮にキリスト教信者を傷つけるような失言をしたら致命的な打撃を受けることでしょうね。失言が続いた最近の日本の閣僚の皆さんには、きっと、アメリカの選挙は難し過ぎるに違いありません。 |